読書のすすめ。

昨日は、病院の付き添いで待機時間が多い日でした。
なので、暇つぶしの本を持っていきました。
今回は
綿矢りささんの「勝手にふるえてろ」を持参。
すごく、おもしろくて一気に読めちゃいました。

内容はというと、主人公のヨシカは26歳のOL。妄想癖あり、過去オタク。
一番好きな人のことを内心「イチ」と呼んでて、ヨシカのことを好きな会社の男性を「ニ」と呼んでいたりします。
自分のことを好きなニをすきになれば、まあまあ幸せになれるはずなのに、賞味期限きれの片思いを捨てきれずにいます。

目の前にある大事なことに気づけない女の子が失いそうになって初めて、気付く話――なんですが、とてもユニークな文章かつ、読みやすいです。
オチは三択くらいしかないはずなのに、彼女が「彼」を選んだのが意外でした。
とてもいいオチです。
実写映画化になっているようで、見たい作品だと思いました。

作者さんは、とてもすごい方ですが、私でも書けそうな作品でした(笑)
(いや、もちろん書けそうで、書けませんよ!)
というのも、主人公の一人称だから、主人公の思考レベルが私と合っているだけなんですね。
文庫を買ったですが後半に入っている短編「なかよくしようか」が少し難しかったです。

本作を検索すると「キュートな恋愛小説」とありますが、果たしてそうかなと思いました。
女の子の生々しい子供っぽい思考回路が描かれてます。
私はそこが良かったのですが。
男性が読むと、あまり面白くないのでは? と思いますよ。
キュートな女の子が出てくるかは、お約束できません(笑)


今は昔、でもやっぱり好きな話。

コバルト短編に向けてプロットを書いて進めています。
久しぶりに書くと、文章がもともと下手だったのが更に下手になっていて驚きました。
同じ語彙しか浮かばない。
動作ひとつでもいくつか表現方法があるのに同じやつしか浮かばない。
これは、大変なことです。

でも、楽しいですね。
楽しいと言えば、昨日久しぶりにネットで二次小説をあさってました。
スレイヤーズTRYのゼロスとフィリアのやつです。
ちょっとずつあるのですが、めちゃくちゃ上手いTOTOさんという方のは凍結されているので残念です。
この方のは神ですね。
二次創作って原作の設定はもちろん把握しているのは当たり前なのですが、現代風にした場合もすごい言葉のチョイスとかセンスしか感じません。キャラのことをよくわかっていらっさると思いました。
スレイヤーズは私をオタクにしてしまった元凶(笑)でして、今、二次を漁っててもにやつきが止まりません。
まさに青春ですね!
思えば、これでラノベにはまってしまったんです。
こういうの書きたいですね。
キャラが濃くて、設定も広い。
魔族の設定、竜族、魔術の起こり方、国の設定など奥が深い。まだまだ描いてない魔族の方がいるのにも関わらず会話でちらほら出てくるあたり混乱するんですけど、面白いなあと思います。
最近、家族ではまっている海外ドラマの七王国物語、こちらもそういう「出てこないキャラや過去の大きな出来事」について話しているシーンがあります。はっきり言って混乱します(笑)
でも、そこがいい。
そういうファンタジーラノベこそオタク心を育てるのかもしれません。
把握するの大変なんですけど、楽しいっていうやつ。

今書いている話はとてもおとなしい話ですが、終わったらラノベっぽいやつ書きたいなあと思いました。


あけまして、おめでとうございます。

平成も30年ですね。
なんとも、きりのいい。

昨年は時間に追われて(毎年言ってますけど)自分のことができなかったので、やりたいことは先取りでやっていきたいと思いました。
好きなものは後で残すタイプなんですけど、食べたいものから食べる方がお得です。
若い頃は嫌なことからやって、後でゆっくり好きなことをすれば良かったのすが、
しなければいけないことをして、嫌なことをしていると、したいことをする時間がめっきり減ったのです。
削れるといえば、創作時間ですね。
簡単にできないから、後でゆっくり書こう。
洗濯もの干してから、皿洗いしてから、掃除してから、仕事終えてから、明日早出だから、先のばしていた人との約束も――。
大人だから「しなくてはいけないこと」ってたくさんあるし、無視できません。
我儘だと誰も残ってくれません。
当たり前ですね。
でも、「やらなければいけないこと」を選別します。
ちょっと、ペースを落として色々配分考えようと思った次第です。

年末あたりそう考えて、常々考えていた家の修繕に取り掛かりました。
本もたくさん捨てたり、譲ったり、売ったりしました。
積読もすごいです。
昨年ほど本を読まなかった年はありません。
今年はもう少し読んでいきたいです。

創作の友人との関わりも増やしたいですし、地元の友人とどこかへ出かけてもいい。
遠くにいる友人にも会いに行きたいです。
特に、小説を書いていきたいです。

勝手に抱負、失礼いたしました。

ひっそりと2017年を振り返る。

どうも、お久しぶりです。
年の瀬ですね。
今年は本厄でした。やはり、それらしいこともございまして、非常にやりにく一年でした。
それも今日で終わりです。
昨年は一年間が始まるのが憂鬱でしたが、今年はなぜか来年、なにをしようかとわくわくしてます。
というのも、ちょっとやってみたいことを実行していこうと思ったからです。
私は誰かに誘われてとかが非常に多く(それはそれでありがたい)何も自分からは実行したことが少ないのです。

ふ、と何かしたいと思った11月。
ぼんやりとツイッターみてますと、家から車で5分くらいのカフェに、誰か本を出した人が講演会を開くという内容の書き込みがありました。私は仕事でしたが迷いなく、すぐに応募しました。
角田光代さんの講演会がすごく良かったので、こういった機会があれば参加どんどんしたいと思っていたのです。
応募したのは「魔法をかける編集」という本を書いた藤本智士さんという方のトークショー。
失礼ながら存じ上げませんでした。
ケーキも出るし、本の販売もあとであるし、そのとき知ればいいやくらいに思ってました。
席につくと、知らない女性と少しお話をしました。
その女性は、たまたま知人が来ていたようで二人で話し出して私はまた一人になりましたが、別の隣りに座った女性と話しておりました。こういう講演会に来ると知らない人と普通に接する機会ができることに、感動しました。
別に名刺(持ってないけど)交換や、連絡先などは交換しませんでしたが、とても新鮮でした。

藤本智士氏はとても、すらりと背の高い男性でした。
堅苦しい感じはなく、自然な語り口調にすぐに親近感を抱きました。
あ、この人面白い人だってすぐに思いましたよ(笑)

何をしにきましたかというと本を売りにきました、なんていう冒頭から始まり、今のメディアの在り方について語りました。
私も疑問に思っていたことがありました。
東京を中心としたメディア。
でも、東京は首都ってだけですよね。
メディアは何かを誘導している気がしてならない気がします。
本当に興味あることはみんな違うかもしれないのに。
朝の報道番組でインスタ映えするスイーツ特集。
芸能界の不倫スキャンダル。
偏った政治報道。
私の友人はフィギュアスケートのファンですが、誰かヒロイン決めて、またライバルを決めての報道やフィギュアというものをスポーツとしての取り扱いになっていないとよく憤慨しております。
彼らはアイドルではない。解説者もルールをあまりよくわかっていない人がコメントしていることさえあると言ってました。
私は詳しくないので知らない世界です。
ですが、考え方を作られている現実にぞっ、としました。
情報が溢れすぎている現在。受け取るだけでは間違った考え方をしてしまう恐れがあるのかもしれません。

東京だけがメディアを作る場所ではない―藤本氏は地方、そしてあなた個人こそが歩くメディアであると語りました。
え、マスコミじゃないのに?
私は既に引きこまれてました。
藤本氏の遍歴とやってきた仕事を聞いて、すごく楽しそうだと思いました。
彼は雑誌の編集の仕事をへて色々なプロジェクトに参加してました。活動拠点は主に地方。
秋田県の雑誌「のんびり」の編集はまさにチャレンジだと思いました。
本音討論しながら、その雑誌を出すことによって見えるビジョンを追いかけたのです。
藤本氏のトークの中に度々出てくる「ビジョン」これ大事です。
コンペの優勝することが目標、地方CM動画再生回数何毎回が目標、売上がいくらが目標……優勝したから何なのか。
売上があるから何なのか。
優勝して、この風景を知ってもらい、守ることができる。そこまで行ってようやく完成なのです。
型や枠にとらわれて大事なものを見落としていることに気づかせてくれるトーク内容でした。

行動の先のビジョンかー、と考えて私もふと小説を書くことに思いを馳せました。
小説を書いて、賞をとることが目標?
違うなあ。賞金?
有名になること?
ああそうか。誰かを明るくさせたいと思ったことでした。
嫌なことが多い昨今。まあ、私の学生時代もぱっとしませんでした。
ぱっとしなかったからこそ本を読んでいるときはわくわくしました。
そういうの、いいですよね。
忘れかけてしまう何かを思い出させてくれて、ありがとうと思いました。

魔法をかける編集という本を買わせていただきますと、ひとりひとり丁寧に私の名前とサインを書いてくれました。
とても、楽しいお話でしたと声をかけさせていただくと、ありがとう、良かった! と言ってくださいました。
色々な方がいらっしゃいましたが、翌日仕事でしたので、すぐに家に帰りました。

とても、充実した日でした。
著名な方のトークはやはり、何か得る物がありますね。
来年もこっそり見つけては参加したいと密かに野望を抱きました。

一人旅もしてみたいなあ。
私は、もしかしてとても自由なのではと(当たり前なのに)気付いた暮れです。
それでは、皆さまも良いお年をお迎えくださいね。

来年もよろしくお願い致します。





作家さんの講演会に行った記録。

角田さん
この前、大阪梅田にて角田光代さんの講演会に行って参りました。
失礼ながら、角田光代さんの小説は短編以外読んだことがありませんでした。
けど、小説を書き続けている人から何かヒントを得たいと思っていた私はネットで検索して、ヒットした直近の講演会に行くことにしたのです。
予約制だったので、予約してから角田さんの小説を読み始めました。
八日目の蝉や、紙の月が映画化もされ有名な作者さんです。それら重厚な作風だけでなく、日常を描いた話や、エッセイもたくさん描かれている方です。
読みやすそうな、それもまた小さな光を読ませていただきました。
ラジオを通して描かれるお話で、ラジオ好きな私としては当たりでした。
日常の微かな幸せに気づく、とてもいい読後感です。
毎日淡々と仕事ができたらいいなあというデザイナーの主人公、それの幼馴染との関係、過去の人が捨てられずにいる主人公の友人、主人公が尊敬している女性も不倫をしている。
あと、もう1人の主人公が毎日どーでもいいことを話すラジオのDJ。
最初の方では、みんな過去に囚われてました。でも、少しずつ前に進んでいきます。
ご都合主義ではなく、微かな希望が持てる話なので、とても心情など共感もててリアルです。
角田さんの講演会で語られていたことを、本書を読んでしっくりきました。
角田さんはすごい作家さんですが、書かなくなったときもあったそうです。
自分で言うのもなんですが、人間の嫌なところを描いたお話がありますと語られました。
角田さんがお話を書こうと思うきっかけは日常のもやっとしたことや、違和感から来ることが多いみたいですね。
立場が違う女性らの埋まらない溝から、とか。
でも、とある書評から書けなくなったそうです。
人間の悪い部分を描いた。確かにすごい――で? と。

この、「で?」っていうのは、私もぶつかったことあります。
どうして、これ書いたの。なにが言いたいの。確かに、小説になってるけど、で?
私はこの書評もきついなあと思いました。
けれど、角田さんはまた別の方からの言葉でヒントを得たようです。
「小説は希望を書かなくてはならない」
物語には何かしら、救いが必要なのです。
私も聞いたことがありました。それは物語の流れ的な表面的なものとしてとらえてました。
けれど、この日角田さんの講演を聞いて、また、小説を読んで、心にすとん、と落ちました。
私が物語を書けなくなったのも、希望を想像できなくなったからかもしれません。
心が疲弊して、可哀そうな人たち、環境、もがいている人らは浮かぶのに、救いが見いだせない。
私は、今、そうなのかもしれない。

また、角田さんはキャラは動かないとおっしゃってました。
私も全くもってキャラは動きません。
動く人もいます。
そういうとき、どうするか。読み手がそのひとつの台詞で、色々捉えることができる台詞を「考える」のです。
それはそれは大変な作業です。
でも、仕事部屋を持っている彼女は9時17時仕事すると決めているので、それが終われば解放されます。
出勤して、小説を書くのはいいなあと思いました。

小学校の頃にはすでに小説家になりたいと思っていた角田さん。
大学へは小説を書くための勉強さえできたら良かったので、あとは演劇ばかりしてました(笑)と語られてました。
そして、大学行って、賞を受賞し作家デビュー。
就活もしてなかったし、危なかったとおっしゃってました。

他にも、旅の話や、マラソンの話、猫の話、とある作品のネタが降ってきた瞬間の話など、笑いを混じりながら話てください、あっという間の二時間です。
そして、終わったらサイン会と写真撮影。
ひとりひとり、丁寧にサインを書いて、立って写真、また座ってサインと、大変だったろうと思います。
私もいただきました。
本物の作家さんを近くで見たのは初めてでした。
とても華奢で、穏やかな感じです。
でも、作風は感情的で激しい。

また、角田さんは締切をちゃんと守る作家さんみたいで、計画してちゃんと締め切り前に仕上げます。
ところが、嘘締切というものがあるそうで、この作家さんは早いから、早めの締切を言って早く仕上げてもらおうみたいなことがあるようです。
本当の締切を知らないこともあるそうですね。
ただ、今源氏物語の訳をやっているそうで、これは大変苦労されているようです。

作家の乙一さんもおっしゃってましたが、単純に締切前から逆算して「起承転結」で割るみたいですね。
この時期までに起、を書いておかなきゃ、みたいな。
長編はやはり一年はかけなくちゃいけないのかも。
公募ガイドにもそんな計画表が以前、載ってました。

私も真面目に書こう、と思いました。

小説を書くきっかけは、物語の中だけでも救いを描きたいからなのです。
そして、それを読んで、誰かが少しだけいい気分になってくれたら、私も本望だと改めて思い出しました。

ユニークな角田光代さん。
私はすっかり、彼女のファンになりました。
行って、良かったです。
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