文章勉強【ソーントーンサイクルより】

 見るも神々しい純白の若駒が一騎、黄金のたてがみと尾をなびかせながら、疾風のように駆け抜けて、群衆を留めていた人の背丈の三倍もある柵囲いを軽々と飛び越えたではないか! 鞍上にあるは、青狼の一枚毛皮に素顔を隠した謎の騎士。慌てて駆け寄ってくる銀色の兵士たちを剣一閃薙ぎ払い、黒煙をあげる高楼めがけて、一直線につき進む。
 黒い縮れ毛の王は、手すりについた両手をわなわなと震わせながら、あんぐりをこれらを見下ろしていた。
 恐れ惑うて蠢きだしたひとびとは、あちらこちらで将棋倒しになり、柵を破り、他人を踏みつけにして闇雲に逃げ走った。バカな兵士が白馬を狙ってうっかり見当違いな方向に飛ばしてしまった火矢が、そんなひとの群れの中に落ちたらしい。数か所で既に火の手が上がっている。もくもくと広がってゆく煙に巻かれて、方向を見失ったひとびとは、咳き込み、喚き、怒号と悲鳴をあげながら、ますますめちゃくちゃに混乱した。
「・・・・・・なんですか、あの狼はッ!」
王は喚いた。
「魔女の仲間ですか? あれも魔物!?」

―石の剣 ソーントーンサイクル① 久美沙織著―より。

最近、少しの時間があればノートに文章の模写をしたりしてます。文章力ないから!
今回は時間ないからブログ上でしてみた。
こちらのシリーズは古い小説なのですが高校の頃に、すいまれるように文章の世界に入っていたのを覚えています。
文を読んでいる、感覚ではなく世界感が勝手に入ってくるんですよ。
内容は魔女見習いの女の子が、大事な石を、恋人を馬に変えられた狼の毛皮をかぶった男に盗られてしまうことから物語がはじまり、悪いやつ出てきたり、冒険したり、結局、その男と主人公が仲良くなる話です。

さて、会社行きます。
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