やっぱり好きな作家だなあ。

兄弟によって拉致された主人公が、目玉を抉られて人質として監禁されるうちに、恐怖以外の感情が生まれ始めて――といった内容。
乙一らしいけれど、なんだかありききたりな設定かな? と最初は思った。けれどやっぱり乙一だった。
オチには驚いた。
栗山千明さんの朗読CDと釣巻和さんの美しいイラストつきの小説がついた何とも豪華な作品。


乙一さんは作家買いしているうちの一人ですが、この本が出ていることを本屋で知りました。
朗読CDと全てカラーの本がついててお高めでしたが、もちろん即買いです。
久しぶりにダークな作品(別名義ではいくらか書かれてますが)でした。
黒乙一久しぶりに降臨。本人は白とか黒とか言われるのを嫌っていらっしゃいますが、結構白黒わかれてますよね。作品を識別するのにわかりやすいんですよ。
私が最初に読んだのは「君にしか聞こえない」でしたが、これは俗にいう白乙一作品でした。
切なくて、いいお話が白でグロくて暗い作品が黒乙一。でもどの作品だって暗さと切なさが混じっていると思います。暗黒童話とか好きです。


昨日は久しぶりの友人と仕事終わってからご飯を食べにいきました。
夜中まわってもお店でだべっていました。
面白い友人で、私と違って色々な面白い人がまわりに集結しているため、私は専ら、聞き役でしたが楽しかったです。
世の中には妙な人が多いなあ。
だから楽しいのか。

その中でひっかかる話がございました。彼女の友人の一人が、妙な彼氏に転んだ話。まるでオセロの中島さんのように外部との連絡を彼氏によって絶たれて、結局、縁がきれてしまったそうです。
家族、会社、友人が連絡とれなくなって、引っ越しまでして、まるで監禁ですね。
俺だけを愛せとか、俺だけが守ってやるとかおっしゃたのかもしれません。
すごく、真面目で冷静で恋愛なんか私に関係ないなんておっしゃっていたようです。なんと、その友人が私に話し方や性格、顔が似ているとのこと!
怖い怖い。
恋愛におぼれるようなタイプには見えなかったそうですが、隙があったのでしょうね。
その子も漫画とか好きだったみたいです。
なのに、現実の恋愛におぼれることができたのか!? 恋愛は人を変えてしまいますね。
乙一の作品、ダイアログ~ではスットクホルム症候群を取り扱っておりました。被害者が一定の時間と場所を共有することによって犯人に依存して、好意を抱いてしまう現象です。
つまり、洗脳とかは外部の連絡を絶つとやりやすいってわけです。
この方も段々、そうなっていったのかも……にしては、短期間で連絡とれなくったみたいですけど。
相談する間もなかったとか。

なんだか、他人事のように思えませんでした。
確かに、私は誰かをそこまで好きになったことありません。
だからこそ恐ろしいですね。誰かに押された場合、自分を保っていられるのか?
いまのところ自信があるんですけど、その子だって直前まではそう思っていたはず。
友人の見解では、その子は普段、「恋愛なんてー」と言っていたけど、本当は恋愛願望が強かったのかもとのこと。

私も気をつけようと思いました。隷属的な愛は辛いでしょうね。
妙な人との縁はそこかしこに転がっているものです。

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