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マイ・リトル・ブライド

「マイ・リトルブライド」という韓国映画を妹が中古で購入したので見た。主演の女の子が「風の絵師」の子だったから、が理由らしい。ムン・グニョンね。

詳しくはこちらからー。

簡単に説明いたしますと、おじいちゃんたちの約束で孫である主人公が隣の家の幼馴染の男と無理やり結婚することになってしまう話。主人公、16歳。相手、大学生。
昔の少女漫画の設定か、萌え系の何かの設定のようですがおもしろかったです。高橋留美子の漫画でもよくありますよね。
これを見てて、伯爵と妖精のエドガーとリディアのパロネタに使えそうだなあと思っていました。いや、私は書けないのだけど。誰か、これを見てパロって欲しいなぁ。
二次創作って基本、書けないんですよね。なんつうか、その作品の設定を愛しすぎることができないのですね。細かいとこで齟齬が出てきそうで書けないんです。漫画とかのだったらまだ書けそうかな。


ってことでちょっとためしに書いてみる。知る人ぞ知る二次。





いきなり、今朝パパに言いつけられて立てこもり犯の現場に行ったのが昼ごろ。で、なんとかあたしが裏口から入り、犯人を後ろから飛び蹴りをくらわせてやったのが・・・・・・そうね、三時ごろ。で、女の子救出してから、ふとそのビルの窓からこちらを見ている野次馬の中にいんこがいたような気がして飛び出したのが4時前。
けど、どこかで見失ってしまい帰ろうときびすを返したとたんたくさんの鳥が電線から飛び立ったのを見て全身が痒くなり子ども化したのが――現在である。
あたしには持病がある。医者に言わせれば精神的なものも作用しているかもしれないということだが、鳥を見ればアレルギー反応が出て体がおよそ5歳くらいまで縮んでしまうのだ。

「どうしよう、服・・・・・・」
半分べそをかきながら大人用の自分の服を引きずる。道行く大人たちがみな奇異な目で見ていくが親切に声をかけてくれる者はいない。
第一、ここがどこなのかわからない。しばらくすれば元に戻るのだがその間どうするかだ。お金を持っていないことに今さらながら気付く。情けないが交番に頼ってパパを呼んでもらうか。

「お嬢さん、どうされました?」

 優しそうな声がして顔をあげる。そこにはにこやかな笑みを浮かべた若い男が手を差し伸べていた。

「お母さんとはぐれたの?」

そういうことにして頷く。そして、はっとなる。もしかしたらこいつは、いんこかもしれない。いんこは変装の名人だ。いんこは何のかんの言いながら助けてくれるドロボーだ。
ここは騙されたフリをしていよう。
 頷くと彼はあたしの手をひいて歩き出し家まで送るよと申し出てくれた。その手が暖かい。住所を言うと「少し歩かなきゃね」と言った。

 歩く際に服が邪魔するため、彼は途中にあった洋服店に入り幼児服を買ってくれた。あまり自分では着ないタイプのチェックのワンピースだった。
「あ、ありがとう」
 
それから手をひいて歩くこと数分。まだ体は戻らない。
と、今までなすがままについて行ったが一向に自分の知る界隈に辿り着かない。不安になって顔を見上げるが彼はこちらを見ない。そして、とあるマンションの前に立った瞬間。
「さあ、着いたよ」
「え?」
 瞬間、後頭部に衝撃を受けて目の前が闇へと転じた。

~ ~ ~

 目が覚めるとロープでぐるぐるに椅子にくくられおり身動きとれない。目の前にはカメラが設置されていた。

「君、かわいいよねぇ。その髪は染めてるのかな?」
「いんこ、どういうつもり!? 離してよ!」
「いんこ・・・・・・? 何を言ってるの?」

――いんこ、じゃないの?

 戦慄する。こいつは、七色いんこじゃない!

「さあ、ビデオを撮りましょうね、かわいく撮るから。こいつは売れそうだ」
「幼女売春の罪でお前を逮捕するぞ!」
「はは。難しい台詞を知ってるね」

早く体が戻らないと本気でやばいかもしれない。まだ嫁にも行ってないのに! ロープは固くて全くこの体ではほどけそうにない。ていうか、あたし今大人になったら苦しすぎない!?

冷や汗が背中を伝う中、男が近づいてきたところでのんきなインターフォンがマンションの一室に響く。男はしばらく黙っているつもりだったが、あまりにインターフォンがしつこいので舌打ちしてから出て行った。

「はい」
チェーンをかけたまま、ドアを開ける。そこには宅配の青年が立っていた。
「すいません、お届けものでーす」
何か頼んでいただろうか。覚えがないが男はサインをするために一旦、ドアを開けた。
「ここにサインを」
 目線を下に下げた瞬間、あごに衝撃。男はうめく。その隙に宅配員の男がするりと部屋の中に入ってきた。
「お前、なんのつもりだ・・・・・・っ!」

ずかずかと部屋に土足で入り込み、あたりを見回してから奥の扉を開ける。
「・・・・・・!」
目を見開く少女を認めてから宅配員はナイフを取り出し、ロープを切りにかかる。しかし、男が黙っていない。
「答えろ、お前は何なんだよ!」
 椅子を振り上げる男。それをよけてから、宅配員は目深にかぶっていた帽子を投げ捨てた。

「何って・・・・・・? こいつを盗みに来たドロボーさ」

 その言葉を聞いて、少女は「いんこ!」と叫ぶ。宅配員の青年――いんこは、突進してくる男を交わして、いつの間に持っていたのかいつものステッキで殴る。倒れこんだ男を認めてからロープを切りかかる。
 よし、切れたといんこが呟いたときだ。

「いんこ、後ろー!」
「――え」

~ ~ ~

「たくっ、いんこは演技は出来ても強くはないわよね。あのときあたしが大人に戻ってなくて相手を倒さなかったからその大事な顔に傷がついてたわよ」
「刑事さん、助けてに行ったのに、そりゃないぜ」
いつもの喫茶店。刑事とドロボーが雑談している光景もよく考えたら妙だ。
「で、結局あいつ捕まえたの?」
「もちよ。どうして覚えてないの」
「刑事さんこそ何故、覚えてない。大人に戻って子供服はじけて半裸状態になったから俺を急遽殴り倒したでしょ。そこから全く記憶ないんですけど。その間に捕まえても良かったんじゃないの」
「あたしだって、鬼じゃないんだから。ちゃんとその日は見逃したのよ。パパには宅配の人に救われたって言っておいた」
「でも、いくら俺が好きだからってどの男でもほいほい着いて行くのも問題だと思うけどなあ」
「なっ、誰があんたなんか! あんたこそあたしのこと好きすぎでしょ!? どうしてあの場所がわかったのよ!」
「さあてね」

いんこはちらりと別のあいている席を見る。そこにはいつも自分にしか見えないホンネがいた。
『言っちまえよ! 本当はだーい好きだってな! あんたなら捕まってもいいって!』
「馬鹿言え。そんなことしたら俺の人生の目標が達成できないだろうが」
『そうか? 彼女に暴露しちまえば別にいいじゃないか。どうしてそう頑固なんだよ』
「黙れ、失せろ」

「いんこ? 何一人でぶつぶつ言ってんのよ」
「ん? ああ、刑事さんがいつになったら俺を捕まえられるかなーってね」
「なんだとー! 本気だしゃあ、いつでもお前なんか捕まえられるっての!」

テーブルに身を乗り出し片足を置く彼女からいんこは逃げる。そうすれば彼女はまたきっと追ってくるだろう。それでいい。しばらくの間は刑事とドロボーの関係で。

苦しいけれど楽しい日々と言えた。



おわり。




何の二次か。これは手塚治虫さんの「七色いんこ」です。二次している方ほんと少ないんですよね。BJはいっぱいあるのに。ちょっと書いてみたかっただけ。

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コメント

非公開コメント

No title

こんにちはー高瀬さん。
それにしても、「七色いんこ」とはシブいところを突いてきますよね^^
確か、手塚治虫さんが連載途中で他界されたので未完で終わってる作品ですよね。

オリジナルは読んだ事はないですが、刑事さんといんこの関係がユニーク。
今回は、ショートスーリーでしたけどもっと長くなって話が動いたら面白くなりそうですね。

こんばんわ、deltaさん!流行りは追えませんが七色いんこは好きなんで二次してみました。実は原作は駆け足でですが一応完結してるんですよ(まさかあれ打ち切りだったのかな)最終回でばーっと全てが明かされる。私としてはもう少し続いてほしかったです。家が近くなら、お貸ししたのに!また機会があれば読んでみて下さい。名作ですよ。

でも七色いんこの二次ってマイナーすぎて需要がなさそうですよね。長編にするなら劇を絡めたいです…が、ものすごく頭使いそう(^_^;) ドロボーと刑事て萌えるんですが!キャッツアイも好きでした。またマイナー二次するかもしれませんのでそんときは生暖かい目で見てやって下さい。
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