プシュケの涙

柴村 仁
アスキーメディアワークス
発売日:2010-02-25

やっぱりこのイラストに限ります。内容にあっている! 続きも出るらしいのでそちらも楽しみです。


電撃文庫で出ていたときに「買おうかな」と迷ったままだったのですが今回、新装版となっていたので購入してみました。この美しい表紙に惹かれて、でしたが内容も良かったです。イラストは断然前と同じに限りますよね。これ以上この話にあった表紙はない。

このお話は夏休み中の補修授業中にある女生徒が飛び降り自殺をしたことから始まります。それを目撃した僕、そして本当に自殺だったのだろうかと事件の真実を追う美青年、由良。
全体的に僕視点で、由良という探偵役を伴い、事件を解決する話かと思っていたのですが違いました。前半部分は事件の真相、後半は女生徒視点で物語が展開していくんです。
前半で由良が「彼女が自殺なんかするはずがない」と言っているのですがそれは後半を読めば交流があったのだから事件にこだわる理由もわかります。
後半は自殺(?)する前なんですがうまい構成だなと思いました。あとのお話で女生徒が普通に生きてるシーンで終わるのですから切なさが後を引く。
どうして、なぜ、こうなった。

で、読んでいて十代に戻った感覚になりました。悩みが後から後から生まれてきて、これからも色々な困難に立ち向かわなくてはいけないと思うと投げやりになってみたり、他人を嫌ったり、裏切ったり、自分も嫌ったり。
でも、後味悪くない作品なんですよね。
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コメント

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 こんにちは(深夜ですが)。
 この作者の本は好きで、デビュー当時からずっと買っているのですが、この本だけは未読でした。ここの記事を見て即効買いに行って読んだのですが、ああ、凄くいい本だ、ちっきしょー、と打ちのめされました。構成がホント、いいですね。半分区切りでの遡りは大胆でいながらこのお話の情感の全てだと感じます。

 いやはや、スルーしそうな良本に一つ気がつけて、良かったです。

我が家のお狐さまの作者ですよね。

こんばんわ!
実は私、この作者のを特に買おうと思って買っているわけではないのですが「おもしろそう」と思ったらこの作者だったというパターンです。
「E.a.G」という作品もおもしろかったです。この作者すごいですね。
「プシュケの涙」確かに打ちのめされる感じです。こうしてブログで載せてすぐに読んで良かったよと感想もらえるのはいいものですね。
またおもしろい本あったら紹介して行きたいと思います。
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