市江さんと藤井さんの関係は素敵だ。

仕立人は、その人のために服を仕上げる。

おしゃれをするのは誰かのためだったり自分のためだったり。
ファッションに興味がなくても、このお話は服を着ている全ての人に繋がるものだと思いました。

主人公と丸福百貨店の人の関係も気になってきます。


プリンセスメゾンが秋にドラマ化しますが、会社の方から「繕い裁つ人」をお借りしましたので、全巻読破しました。
静かなお話ですが、優しい話ばかりではありません。
切ない、悲しい、楽しい、ほんわか……。
服を着ること=おしゃれ、とかいう単純な図式だけではないのだと気付かされます。
自分のために着る、誰かのために着る、機能性のために着る、人生の転換期だから着る。
私は特にファッションとか興味ないのですが、少し自分を顧みて本当に自分に似合う服が欲しいなと思いました。
仕立て屋さんはお金持ちしか頼まない。そう思うかもしれませんが、一生同じ服を繕い直したりして着ることは、お金のあるなしだけではない気がします。
とても、素晴らしい漫画でした。
私としては市江と藤井の関係がどうなるのか楽しみで読み進めた面があります。
納得のいく終わり方でした。
市江は祖母の仕事を受け継いだだけ、ではなく仕立て屋の仕事について自分なりの答えをみつけたんだと思います。
藤井も市江の繕う服に出会い、やるべきこと、目標がみつかって最後良かったと思いました。
中谷美紀さん主演の映画も観たくなりました。
妹は過去にみたことがあるようですが、最後少し曖昧なのが残念みたいです。
ただ、市江が繕った服たちが映画でどう再現されているのか気になります。
コバルト文庫から出ているヴィクトリアン・ローズテーラーシリーズを思い出しました。
繕う相手に寄り添って丁寧に仕事を仕上げる。
家売る女というドラマでも北川景子演じる三軒家がお客のためを思って家を売る。
女性が主人公で自分が手がける仕事への頑固さ、職人気質な物語はとても面白いですよね。

私には仕事に対してそこまでの情熱がない。
好きなこと、小説を書くこと自体でも迷いがいつだってあります。
羨ましい限りですが、どの物語の主人公も仕事に対して悩み、葛藤して自分なりの答えをみつけていきます。
強くてしなやかな女性たちに惹かれますね。

土曜日。
友達とランチ行ってきました。友達は同棲すると同時に遠くに行く予定です。
彼女も自分なりの考えを貫く覚悟が見えました。
なりゆき任せの私は恥ずかしくなりましたよ。何も考えずにいられる年齢ではなくなってきました。
これからの人生、切り開くのは自分しかいないんですよね、結局。
選択した際の責任をいつだって追いたくないから運任せなんです。

……色々がんばろうと思って週末でした(^_^;)
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木もれ日を縫う、読了。



谷瑞恵さんは好きな作家さんの一人です。
ただ、この「木もれ日を縫う」が出たときに、特に興味がわきませんでした。
三姉妹と母の話でしょ、と思ったのです。

ただ、最近少し考え直して、私も三姉妹だしと思って買って読んでみました。
結果、これには泣きました。
久しぶりに読書で涙が出ましたよ。

内容は、バラバラになって暮らしている三姉妹の元に失踪したはずの母が戻ってきます。
ところが、母なんだけど、どこか母じゃないような違和感を感じます。
この女性は母なのか。
何のために三姉妹のもとへ現れたのか。
真相を知ったとき、母親の愛を感じました。
山姥伝説とも絡めて「母」や女性を色々な角度から描いています。
母はパッチワークが好きだったのですが、色々な端切れを合わせるようにバラバラだった三姉妹と母親とを家族に戻していきます。
優しくて悲しいミステリーです。
あと、地元の名前が出てくるのも親しみを感じました。
このあたりは山姥伝説があるのかもしれません。




あと、このBの戦場。
主人公は「ブス」なんですけど、結婚に縁がないなら作る側にまわろうと思って結婚式場に勤めてます。
一生懸命、仕事をしてて、とても好感のもてる主人公です。
ブスとしても、悲しく思うときもありますが前向きに仕事をしているのです。
このブスという表現は出てきますが、どこがどうとか出てこないのも悲観的にならずに読めていいですね。
で、絶世のブスを探していました! とか何とか支離滅裂のことを言って求婚してくるイケメン上司が現れます。
ここまでは、ご都合主義な設定と思ってしまいますが、このイケメン本当にひどい変態です(笑)
主人公がすぐに付き合わないのわかります。
怖いし、言っていることが失礼すぎます。
どうして、ブスがいいのか、その理論に確かに主人公じゃなくてもひきます。
私が主人公でイケメンが出てきてもこんな性格なら付き合うのは悩みます。
それくらいヤバい奴ですよ!

笑えるし、ドキドキもしますし、お仕事小説でもあるし、ドラマ化してほしいですね。
後半でしてしまう主人公の失態には私も「ひやっ」としました。
リアルです、このミス。
ドラマとしたら、誰が絶世のブス役をするのか難しいところです。
小手先のブスではいけませんからね(小手先のブスとはいったいどんなものかは本文参照)
私も、お世辞にも美人とはいえませんが、ブスブス言っている内容なのに清々しい気持ちになれる小説とは珍しいです。
前向きな主人公のおかげだと思います。
続き希望!


……Bの戦場は一晩で読めました。
面白くてです。
良作に巡り合えたので記しておきます。

おんなのいえ、最終巻読んだ。

すごくいい終わり方でした。
欲しかったものを手放すことはとても勇気がいること。でも手放してみれば本当に欲しかったもに気づけるんですね。
恋愛や仕事、結婚なので悩むアラサーの方はもやもやしたものが少しだけ晴れると思います。


彼女たちの言葉や考え方には、はっとさせられます。
少し前に完結していたのをようやく昨日読むことができました。
読んで良かったと思いました。
こんな終わり方とは予想しておりませんでしたが、納得のいく終わり方です。
特に姉のありかちゃんに共感。
私も私のことをよく知らない。
知っていきたい、と思いました。


話は変わりますが、今日は地元で行われている手作り作家イベントに参加してきました。
アクセサリー数点買いました。
ピンキーリングが占いでいいとあったので早速それ用のちいさな指輪を買いました。
会社ではしていきませんが、休暇中はそれをつけていこうと思いました。

あと財布にお金が少ししかなかったのであまり買えなかったのが残念です。
ブックカバーとか、お菓子とか、時計とかたくさん欲しいのがありました。物欲の塊め!

今年も終わろうとしてますね。
なんだか本当に忙しかった一年でした。
スロースペース希望……(^_^;)

クレイジー沙耶香、なるほど!

アラサー女子が結婚もせず、正社員でもない場合風当りはきつい。
主人公はどちらも該当しないけどコンビニで働くことだけが「生きる」ことだった。
そこへ婚活目的の白羽という男がやってきたことから日常が崩れ始めます。
淡々としていながら、とてもよく人を観察している物語だと思いました。


短編集です。

「殺人出産」
少子化対策の一環として、10人産んだら1人殺せるようになった日本の話。
殺人出産は、どうして人を殺してはいけないのか、死ぬことは何かについて考えさせられる話でした。

「トリプル」
「カップル」ではなくて三人で付き合うのが流行っており、主人公の若い女の子も男の子二人と付き合っています。男の子二人もお互い付き合っていることになるんですね。

「清潔な結婚」
「家族」なのだから男女関係なんて気持ち悪いと考える夫婦が子供を考えて、とあるクリニックを訪れる話。

「余命」
科学が進み、蘇生技術がかなり進歩した世界。
人は自ら死を決め始めます。
死に方を考えて自ら薬品などで死にます。


生と性がテーマになった濃い話ばかりでした。



久しぶりに一気読みしてしまいました。
芥川賞を受賞した「コンビニ人間」
共感できる部分とできない部分がありますが、私も社会のネジになっているとき安心する瞬間があります。
仕事の話をしているとき、そこには私が誰であるとか相手が誰であるとか関係なくみんな会社の社員なのです。
性別や国籍や既婚者であるかなど関係なく、そうなのです。
こちらのオチは賛否両論あるようですが、私はハッピーエンドだと思いました。

殺人出産も衝撃的でした。
コンビニ人間より濃いでのはないかと思えます。
彼女は女版乙一と呼ばれていたのですが、当時私は乙一めちゃくちゃファンだったので「クレイジーって彼ほどではないだろう」と思っていました。間違ってました。乙一とは違ったキレ具合です。
何も難しい言葉を使ってなくてとても読みやすい作品でありながら、印象に強く残ります。
みんなが勝手に思っている「常識」それが違ったらどうなるのか。
そんな作風が多いのですね。

他の作品も読みたくなりました。

積読&ドラマ&映画消化。

先週くらいから胃腸風邪にかかりました。
毎年、この時期にかかっている気がします。
仕事は半休したりしましたが、なんとか行けました。

土曜日は、掃除したり母と食料などの買い物に付き合い、昼寝。
今日は、積読を少しでも減らそうと思いゆっくり休むことにしました。
ですが、目を酷使と寝たきりによる腰痛がしんどいです。
なんということだ!

下記のは一日で読んだわけではないです。でも今日は二冊読めて満足です。


著者 : 西加奈子
河出書房新社
発売日 : 2015-11-06
AVの修正業務をしている女の子が主人公といった奇抜な設定。でも、これテーマは命にあります。
主人公のあたりさわりなく敵をつくらないでオチでありたい気持ち、わからなくもないなあって思いました。


西加奈子さんにはまりました。
「ふる」からはまりましたよ。友人のサワムラさんの雰囲気に似てます。
テーマが深い。あとこの作者さんは言い表せない感情を描くのがうまいです。

画家どうしの恋愛小説です。
画家の女の子がとある白い絵に惹かれて焼けつくような恋をします。その子はハマると大変な目にあうことは自分でよくわかっているのですが、それでもとめることができませんでした。
恋をし、失い、友人の男の知らない面を知ったりします。痛々しいけれど、これは成長ものでもあります。
あとで表紙に納得しました(笑)




勝田文さん表紙で荻原さん小説とか好きな作家さんどうしのコラボで驚きました。個人的に。
道楽で人間になりたい神様がパピヨンの姿でしばらく主人公の女の子ど同居する話です。
大学生活を送るうち、幽霊騒動に巻き込まれたりします。序章って感じでそんなに物語は進みませんでしたが、これから楽しみです。




谷瑞恵さん目当てで購入。
とても優しくて爽やかな話でした。妖精の名前をあてる童話をもとにしてます。
蛙の王子様を元にした話にはぞっとしました。
これ、すごいです。タイトル!
白雪姫の話は嫉妬とか美とかあるんですけど、いい終わりでした。
シンデレラは「日本・現代」に囚われてなくて良かったです。雰囲気変わりました。
いばら姫はきゅんとしました。
お菓子の家は個人的にイマイチかな?




自分の周りでおきる記憶を失った人たち。
主人公は記憶と共に忘れられるという悲しみのもと、「記憶屋」という都市伝説を追う。

弁護士の話が涙腺ゆるみました。
嫌な記憶を忘れる方が生きやすいのか、それとも記憶を消すことは過ちなのか。
とても難しいテーマだと思いました。
そして、オチには驚きました。切なさが広がります。
ホラー文庫なので不気味な展開ではありましたが、人間ドラマが描かれていたように思います。


この「記憶屋」。だいぶ前に買っておいたのですが、来月二巻が発売されるみたいですね。
読んだ限りでは、完結しているように思えたのですが気になるので買うと思います。
ていうのは、この記憶に関するテーマは私の書いていた「時の魔女アイリス」と似ていたからです。
嫌な記憶なら消したい、人生やりなおせるのではないか。
私の小説の場合、アイリスが人の記憶を請け負います。
記憶屋の場合、「記憶屋」が記憶を食べるそうです(でもその正体を知れば驚きますよ)
乗り越えられる記憶ばかりではありません。ですが、消すことは正しいのでしょうか。

著者 :
KADOKAWA / 角川書店
発売日 : 2015-07-17
ゾンビでロミジュリな内容。でもいいオチでした!


この映画は友人に教えていただきました。とても見やすくて面白かったです。
ゾンビになった主人公と人間の女の子の恋愛もの。
一見、めちゃくちゃな設定ですが、死んだ主人公、ゾンビが「人間」を取り戻していく展開がいいですね。
生きる希望を失わず、あきらめなければ「骸骨」にならないですみます(笑)
ウォーキング・デッドにはまってますが、あのゾンビたちとは少し違いました。頭ぶち抜けば死にますが。
そういえば、ゾンビって今はやっているんですかね。


体力があまり回復していないのは読みすぎでしょうか。
とりあえず、ぼちぼち頑張ります。

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